RV(通貨評価替え)までとはいかないまでも円安ドル高が止まらない…このままいくとどうなる?
この数年来続いている物価高騰の要因の1つに「円相場の変動」がありました。
ご存知のように円安ドル高が続いている状況です。
物価高騰にはロシア・ウクライナ戦争が起因していることも間違いありません。
日本ですさまじいインフレーションからの通貨評価替えに発展することはほぼありません。
それでも、2025年も物価高は続き、円安も継続していくことで国民生活に暗い影を落としているのも間違いのないところです。
ここでは、「円安・円高」といった為替についての基礎知識を紹介します。
●インフレに近い「物価上昇」

ここ数年、日常のあらゆるシーンで物価上昇を肌で感じた人も少なくないでしょう。
物価上昇は2020年からその兆候が見えており、2020年から2022年の消費者物価指数は、ジャンルを問わず、商品・サービスのポイントが上昇しています。
支出が増えるので物価上昇は悪という考えが一般的ですが、物価が上がらなければ人々の賃金も上がりません。
賃金が上がらないのに物価だけが上昇する現在の状況は、まさにインフレーションといっていいでしょう。
身近なところで、食パンを見て見ましょう。
食パンの物価指数は10.2ポイント上昇しています。
これは、2020年における食パンの平均価格が100円だったとして、2022年には110円を超えた、ということになります。
10円くらいだったら許容範囲…という考えもありますが、もちろん食パンに限ったことではありません。
全ての物価が10.2ポイント上がったとしたら、1万円の買い物をすると千円ほど余計に支払いをしなくてはいけなくなるのです。
賃金上昇に起因しない物価上昇の一つの要因として考えられるのが「円安」です。
円安を考えるためには「為替」の概念を知らなければいけません。
●「為替」の基本を解説

現金でやりとりせずに支払いを行うための方法が「為替」です。
身近とは言えませんが、小切手も為替の一種です。
他では、証書や手形、現代では銀行振り込みやキャッシュレス決済などが為替取引の一部となります。
このように「為替」というのは支払いに対する広義的なものです。
一方で、「為替」というとすぐに連想するのが「為替レート」でしょう。
これは、円と外国通貨の交換比率を示すものです。
そのため、「為替レート」は「外国為替相場」が正しい呼び方です。
円安ドル高と呼ばれていますが、これは米ドルに対して見て日本円がどうなっているかを見るものです。
もちろん、為替レートは米ドルに対するものだけではありません。
ユーロ、英ポンド、中国元などあらゆる国の通貨の数だけ為替レートが存在しています。
これは、貿易をするためにとても大切な決まりごとであるのは言うまでもありません。
また、海外旅行の際には支払いも現地通貨になるので、日本円を現地通貨に交換しなくてはいけません。
そのために為替レートは大切な役割を果たしているのです。
また、国内外の為替のやりとりについての市場は次のように分かれています。
前述した為替レートの他に、外国為替を用いて資金のやり取りを行う場のことを「外国為替市場」があります。
為替レートの変動は、需要と供給のバランスで決まります。
需要は買いたい量であり、供給は売りたい量です。
このバランスが崩れるとインフレあるいはデフレとなります。
需要はあるのに供給が足りないと物価が上がります。
品薄になるのですから、資本主義経済では当然の流れとなります。
社会主義経済ではそういったことが起こりにくいとされていますが、社会主義の国々の多くも自由市場による経済となっており、インフレが起こりやすい市場経済となっています。
そのため、社会主義経済では、インフレはもちろん通貨評価替えは起こらないといった考えは、間違っています。
そこまではいかなかったにしても、ソビエト連邦が崩壊してロシアが誕生した際は、国そのもののシステムが変わりましたが、内実は通貨評価替えに近い状況だったのです。
●「円安・円高」の基礎知識

日本経済は貿易で成り立っています。
そこで大切なのが為替レートです。
そのため、ニュースでは必ず、「今日の為替の動き」を報道します。
ドル円の為替相場がコンマ1円違っただけでも、大量の取引をしている企業にとって致命的となるケースもあります。
すぐにとはいかないまでも、それは生活にも大きく影響してくるのです。
円高では、「円高の時に輸入商品を買うと高くなる」とイメージしてしまいがちですが、逆で「円高の時に輸入商品を買った方が安い」と、覚えておきましょう。
あくまでも米ドルから見た円の価値であり、1ドル100円が1ドル110円になったというのは、ドルに対して円が下落した、つまり円安に振れたことになります。
円安を考えると、米ドルから見て円が安くなっている、すなわち日本の商品が安くなっているので、日本のものを買う動きが活発になります。
すなわち輸出が増えるということです。
その分外貨が増えるので円安にはメリットがあります。
逆に外国のものは高くなるので、資源を輸入に頼っている日本にとって打撃となります。
ガソリン高が続いているのもその影響が顕著なのです。
極端な例となりますが、円の価値がどんどん下落していくと、ものすごいインフレになることは容易に想像できます。
外国のものはますます買いづらくなるので、どこかで通貨評価替えを行い円の価値を統制することが必要になります。
とはいってもそのような状況になることは、現状においてほぼ100%ないといっていいでしょう。
そうなってしまうと日本は世界でも最大の債権国なので、影響が甚大です。
円の価値が弱くなるといっても、基軸通貨の一つであり、いくらでも紙幣を刷ることができることは日本円の強みでもあります。
そういったことからも、脆弱な発展途上国の経済と違って日本が通貨評価替えを行うことは起こらないといっていいのです。
(あくまで個人の見解ですので、情報の活用や真偽については自己判断でお願いします)
注
1)資産防衛NOTE ~人道支援への道~ さんから許可をもらって投稿しています。
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